学会・セミナーの基礎用語
セミナーやイベントによく使われる用語をまとめました。ぜひ検索して、参考にしてください。
ご不明な用語がありましたら、「無料コンサルティング」よりお問い合わせください。

ATA CARNET(エーティーエーカルネ)
職業用具、商品見本、展示会への出展物などの物品を外国に一時的に持ち込む場合、税関で免税扱いの一時輸入通関ができる「通関手帳」のこと。物品の一時輸入のための通関手帳に関する条約(ATA条約)による。
AV機器(エーブイキキ)
AUDIO(音響)およびVISUAL(映像)に使用する機器の略。
EQ(イコライザー)
つまみで音を変えるパラメトリックと、フェーダーで音を変えるグラフィックがある。
FL(エフエル)
直管型の一般的な蛍光灯の略称をいう。FL40Wなど。
Fケーブル(エフケーブル)
使用電圧が600Vまでの低圧配線用ケーブルで、一般的な屋内配線、屋外配線に使用される絶縁ビニールシース平型ケーブルのこと。2芯、3芯がある。VVFケーブル、VFという場合もある。
MC/司会進行(エムシー/シカイシンコウ)
開会式、レセプション、イベントなどの司会者のこと。マスターオブセレモニーの略。
RCA端子(アールシーエータンシ)
家庭用VTRやオーディオ機器にもついている。
SR(エスアール)
サウンド・リインフォースのこと。音を整えて広い範囲に拡声して届けること。
アース
電気工事の際、感電や漏電防止、異常電圧抑制および保護装置などの確実な動作を目的にいろいろな設備や大地と電気的に接続すること。接地ともいう。
アクティングエリア
出演者が動いていい範囲。
アクリル板(アクリルバン)
アクリル樹脂製の板で透明、乳白色、白、青、赤など豊富な色のものがある。また、透明アクリル板の片面にメッキを蒸着し焼き付け塗装をした鏡、アクリルミラーなどもある。
足場(アシバ)
=イントレ。
あたり
照明の光を届けたいところに振り向けること。
アッパーホリゾントライト
舞台上部からホリゾント幕に照射するフラッドライト。ボーダーライトと同じく列状になっている。劇場によっていろいろ違いはあるが「カラーフィルター」が常備されている。俗にアッパーともいう。
アンカーボルト
木材や鋼材といった構造部材、もしくは設備機器などを固定するために、コンクリートに埋め込んで使用するボルトのこと。
アンカーボルト補修費(アンカーボルトホシュウヒ)
会場にアンカーボルトの打設工事を行った場合、展示会終了後、会場施設側が床面の補修、整備を行うために発生する費用。床補修負担金、床面復旧協力費などと呼ばれることもある。
暗転(アンテン)
舞台を暗くすること。その状態で場面を転換すること。真っ暗にするのを全暗転、青い照明だけにするのをブルー場(ば)などともいう。照明効果、演出効果は高まるが、ホールの許可が必要。
暗転幕(アンテンマク)
場面転換の場合に使用する。緞帳のすぐ後ろにある劇場が多い。
行灯(アンドン)
展示会の装飾で表面や側面を半透明のガラスやアクリルなどで構成をしたもので、蛍光灯などの照明機具が内蔵されたサインのこと。
アンプ
通常はパワー・アンプのこと。小さな信号を大きな信号に変える機械、回路。
板付き(イタツキ)
幕が開く前に所定に位置に出演者がいること。
一文字幕(イチモンジマク)
舞台上部にあり、吊り物(大道具バトン・照明器具など)を客席から隠す。舞台間口いっぱいに細長い黒幕。かすみという地域もある。
居どこ(イドコ)
舞台上に小道具、大道具など配置する場所のこと。舞台上に居どこが決まったら、ビニールテープなどで印をつける=ばみる。暗転での転換の場合など蛍光テープ(蓄光テープ)など使用するとわかりやすい。
イベント保険(イベントホケン)
展示会を含むイベントのリスクを考慮した保険で、興行中止保険、賠償責任保険、傷害保険、動産総合保険により構成される。
インカム
スタッフ同士が観客にわからないように通話する機械。ヘッドホンとマイクがついている。有線と無線がある。
イントレ
鉄でできた連結式の台の骨組みのようなもの。工事現場ではよく使われている。1間高で2尺幅、3尺幅などが多く使われる。=足場。
ウェイト
錘(おもり)になる鉄や砂袋。=カウンターウエイト、シズ(鎮)
エースライン
蛍光灯と同様な光を発する細身の蛍光管。一般的な蛍光灯と違い蛍光管と安定器を別々に設置するため狭い部分にも取り付けが可能である。スリムラインとよばれることもある。
エコー
残響。山彦のような繰り返しの残響が小さくなっていく。=ディレイ。
エスカン
S字の形状をした金属製のフックのこと。展示会では、釘打ちができないシステムパネル使用時に鎖などと連結させ、説明パネル取り付けのときなどに使用する場合が多い。
大黒幕(オオグロマク)
舞台奥に通常あり、背景を黒幕で処理したい場合に使用する。1枚幕の場合も有れば、中割幕と同じ形態もある。
オーケストラピット
舞台の前の部分で客席との間に深く掘りこんだスペース。オペラには必須。=オケピ。オーケストラボックス。
オープンブース
周囲を壁で囲うことをせず、来場者が小間のどこからでも入れるように構成された小間のこと。
音だし(オトダシ)
バレエや舞踊関係、カラオケなどの音物にはカセットデッキ、CD、MDなどで音楽やカラオケを出す作業をいう。
オペレーター
チーフオペレーター・デザイナーの意向を掌握し、なおかつ公演演目を理解し照明部の責任者。調光室において卓のオペレートを行う。その他オペレーターには、ピンスポット担当、ステージ担当、調光室セコンドオペレーターなどのポジションがある。
音響卓(オンキョウタク)
マイク、カセット、CDなどから出た信号を「ヘッドアンプ」が拡大する。さらにその中には音を調整するシステムが組み込まれている。「イコライザー」「フィルター」「リバーブ」「コンプレッサー・リミッター」などいろいろな用途に合せた周辺機器がある。規模も劇場や公演スタイルによって違ってくる。コンサートと演劇では使用機器も違う場合がある。

カーペット
絨毯のこと。ウール、コットンなどの天然繊維、レーヨン、アクリル、ナイロン、ポリエステルなどの化学繊維を素材としたものがある。展示会で使用する場合は必ず防炎処理をされているものを使用する。
開演(カイエン)
演目の始まり。
開場(カイジョウ)
お客様を客席に入れる。
カウンターウェイト
舞台用バトンのバランスを取るための重し。5kg、10kgなどがある。=ウェイト。
書割り(カキワリ)
パネルや板などに描いた物や風景。
楽屋(ガクヤ)
舞台の近くにあって出演者などが準備や休憩をする部屋。
ガチ
鎹(かすがい)のこと。いくつかのサイズがある。なのでこれや釘を入れておくための袋をガチ袋という。
カッティングシート
粘着材のついた塩化ビニール製のシートで、展示会ではサインやグラフィックの材料として使用されることが多い。
カットイン/カットアウト
あるレベルの信号を突然送り出すこと。その反対。ゆっくりやるのはフェードイン・フェードアウト。もっとゆっくりやるのはスネークイン・スネークアウト。
壁紙(カベガミ)
内装の仕上げ材で、紙や布などの裏側に紙を貼り裏打ちしたもの。布製、紙製、ビニール製などのものがある。布製の壁紙のことをクロスという。
上手(カミテ)
客席から舞台を観て、右側のこと。Left Stage。
基準小間サイズ(キジュンコマサイズ)
展示会主催者が独自に決定する展示会の基準となる小間のサイズ。3m×3mが一般的であるが、展示会の性格や会場の性質などによって4m×4m、2.7m×2.7m、3m×2mなどを基準とする場合もある。
基礎小間(キソコマ)
主催者が設定し、敷設する小間のことで、隣接する小間との境界に壁面を建ててあるものや境界の目印だけを行なっているものなどがある。
基調講演(キチョウコウエン)
会全体のテーマや開催の基本方針にかかわる講演のこと。
きっかけ
動作のタイミング。=Q。CUE。キュー。
客電(キャクデン)
客席用の照明。暗くすることを客電を落とすといい、明るくすることを客電を入れるという。
キャットウォーク
客席の天井裏などで人が歩くための通路。
キャパ
キャパシティ、容量。通常は客席数のこと。
禁止行為解除(キンシコウイカイジョ)
舞台上での火気や水などの使用、非常等の消灯などは原則として認められていないが、万全の体制を確保して消防やホールにそれらの使用ができるように依頼すること。
給排水ピット(キュウハイスイピット)
床下に埋め込まれた給排水のための溝・配管など。
クローズドブース
来場者の入場を制限することを目的とし、小間の出入り口を限定し、周囲を壁面などで囲った小間のこと。
黒子(クロコ)
全身黒ずくめの衣装で舞台に出て作業をする人。
ケータリング
出演者、スタッフのための食事やちょっとしたことのサービスをすること。
蹴込み(ケコミ)
段差をつけた舞台で正面になる部分を覆う布や板。
桁吊り(ケタヅリ)
吊り物用のバトンの下にバトンを追加すること。
ゲネプロ/GP
ゲネプロ(ゲネラールプローベ、Generalprobe:独語)の略。舞台稽古。本番と同じ条件で行う通し稽古のこと。
間(ケン)
尺貫法の単位。約180cm。=6尺。
懸垂幕(ケンスイマク)
おもに演題などを縦長の布や紙などに印字し、吊り下げたもの。
合板(ゴウバン)
木材で、1mmから3mmの板を何枚か重ねて接着し1枚にした板のこと(ベニヤ板)。一般合板のほかに化粧合板、ランバーコア合板などがある。
小間(コマ)
展示会場の展示場所を区分配置したスペースの単位。ブース・エキジビションスタンドという場合もある。
小間形態(コマケイタイ)
基準小間を複数組み合わせる場合に主催者が定める小間の形状。独立小間、島小間、ブロック小間など、複数列に並べたものや四方が通路になる小間などがある。
小間図面(コマズメン)
小間内の設備、機器などの配置を記入した図面で、図面に従って小間の製作・設営を行う。平面図・立面図を基本とし詳細をあらわしたものがある
小間装飾(コマソウショク)
割当てられたスペースを対象として、展示会によって決められた規制に従い、各出展者がそれぞれ独自に行う自社の装飾のこと。ブースディスプレイともいう。
小間内電気工事/二次側電気工事(コマナイデンキコウジ/ニジガワデンキコウジ)
小間に取り付けられた主ブレーカーから分電盤、配電盤、制御盤を通し出展機械への配線、小間内の照明工事、コンセント工事などの取り付け、配線のための工事のこと。(工事責任は出展者または小間内工事業者となる)
小間の仕切り(コマノシキリ)
割当てられた小間と隣接する小間との境界に設置する壁のことで基礎パネルという場合もある。
小間割図(コマワリズ)
会場内に小間の割り振りを行なった図面のこと。
小間割抽選会(コマワリチュウセンカイ)
主催者が行う、各出展者の小間の位置を決定するための抽選会。
コンセプト
展示会出展にあたっての基本的な考え方、方針のこと。
コンパニオン
女性の説明員、案内・接客係のこと。
コンパネ
本来は建築工事のコンクリートの型枠用荷使用する合板。厚みのあるもの。展示会では、床面に使用したり、重量物をのせる場合の展示台の天板に使用したりすることが多い。

サイドフィル
舞台の上下に置いて、舞台上に音を届けるためのモニタースピーカ。
サスペンション・ライト
舞台上に吊ってあるバトンにぶら下げて真上から当てる照明、または器具。
三六(サブロク)
平台のサイズ。3尺×6尺。
残響(ザンキョウ)
音を止めてから、元の音の大きさの1,000,000分の1(60dB)減衰するまでの時間のこと。
シーリング・ライト
舞台を正面上部から照らすための照明。客席の天上に設けてあり、大きなホールでは2列以上になることもある。
支木(シギ)
パネルや柱などの立てて使う舞台美術を後ろで見えないように支えておく長めの木材。人形立ては垂直に立てるものだが、これは角度をつけることもできる。=支え木。心木。刺木。
システムパネル
組み立て式の壁面パネルのこと。アルミなどの金属部分と合板を組み合わせたものが多い。
下手(シモテ)
客席から舞台を観て、左側のこと。Right Stage。
尺(シャク)
尺貫法の単位。約30cm。=10寸。
尺高(シャクダカ)
箱馬の高さを6寸にして、その上に厚さが4寸の平台を載せ6寸+4寸=10寸=1尺にする。
紗幕(シャマク)
目が粗く透ける布地で作られた幕。照明と連動していろいろな効果が出せる。
車両待機場所(シャリョウタイキバショ)
会場内の搬入・搬出の混雑、混乱をさけるため、出展関係者の車両を搬入・搬出時に一時的に待機させる場所のこと。
出展者バッチ(シュッテンシャバッチ)
出展者が会期中に着けて存在を示すもの。最近はフォルダーに入れて首から下げるタイプのものが多く、事前に主催者から必要人数分配布される。
出展者趣意書(シュッテンシャシュイショ)
主催者が出展者を募集するために、見込みの出展者に告知をする案内書のこと。開催主旨、開催要領、出展料金、申込期限その他の諸条件が明記されている。
出展の手引き(シュッテンノテビキ)
展示会開催にいたるまでの作業計画や装飾規定、各種工事関係の説明が記されたもの。通常、出展者に向けた説明会などで詳細に説明を行う場合が多い。出展マニュアルやレギュレーションともいう。
出展要項(シュッテンヨウコウ)
展示会の主旨、内容や主催者と出展者の権利・義務などをについてを明記した約款的文書のこと。出展者は申込とともに契約締結となる。
傷害保険(ショウガイホケン)
来場者、従業員、アルバイト、コンパニオンなどが展示期間中に怪我をした場合に補償するもの。
消防規制(ショウボウキセイ)
各会場ごとに消防上の法令、条例にあわせて規制が設けられ、それにより禁止、または制限されるもの。
消防査察(ショウボウササツ)
展示会開催にあたり、消防上の法令、条例にしたがっているかを消防署員が検査すること。開催前日や開催初日に行い、必要に応じ改善指導を行う。
照明仕込(ショウメイシコミ)
仕込張を読み取りに図面の通りに器具やカラーフィルターを設置する。
照明デザイン(ショウメイデザイン)
演目に適した照明器具の配置やカラーフィルターを決定し、場面ごとのデザインを決める。最終的には照明仕込張として舞台仕込の際に使用する。
所作台(ショサダイ)
歌舞伎や日本舞踊を演じるために舞台と花道の一面に敷き詰める檜の板で作られた台のこと。高さ4寸、幅3尺、長さ10尺または12尺が標準。表面は4枚の板が継ぎ合わせてあり、足の運びが良いように滑らかに仕上げられており、それと同時に足拍子が効果的に響くような工夫がされている。土足で上がることは厳禁とされている。
シンポジウム
同一の問題に対して、複数の講演者が異なった面からの意見を述べ、司会者などの質問に応答する討論会のこと。
S.I(スイッチイン)
暗転状態から一気に舞台を明るくすること。逆はS.O(スイッチアウト )。
スピーカー
劇場には客席用として「プロセニアムスピーカー」「カラムスピーカー」がある。舞台中にはモニター用スピーカーがある。これは演者のためにあるスピーカーで、コンサートの場合は楽器の音を返して、歌いやすく演奏しやすくし。またバレエや踊りの場合は音をとりやすくし、踊りやすくするためのもの。
スペース渡し(スペースワタシ)
主催者から出展者への小間の引き渡し方法で、小間の境界に壁などがなく目印だけを行なっているもの。土間渡しなどという場合もある。
スポットライト
白熱球(レフ球)やハロゲン球を使用した照明機具。
墨出し(スミダシ)
小間割(会場レイアウト)に基づき、会場内に各小間の割り付けをする作業のことをいう。線引き、地割りという場合もある。
スモーク
舞台上に漂わせる煙。化学薬品を加熱して煙にし、扇風機などで拡散させる。機種によっては消防の許可が必要なものもある。
スライディングステージ
舞台の一部が平行移動する。大掛かりな場面転換が素早く展開できる。奈落(舞台下)の「せり」にBセットを組み。舞台上のAセットが袖にスライドして、下からせりに乗せたBセットが上がってくるといった手法がある。
寸(スン)
尺貫法の単位。約3cm。
寸板(スンイタ)
1寸の厚さの木。
セットバック
会場の消防上の理由や出展小間の後方の見通しの確保などを考慮するために、装飾物の高さの制限とともに、小間の端から一定の寸法で内側にいれなければいけないという基準のこと。展示会ごとに決められる。ステップバックという場合もある。
セミナー
特定のテーマにしたがい、発表や討論などを行うもの。
装飾規制(ソウショクキセイ)
主催者により展示会のスムースな運営のためにあらかじめ決められた装飾施工上の規制のこと。
袖パネル(ソデパネル)
隣接する小間との境界に設置する壁のうち側面に設置するもの。
袖幕(ソデマク)
観客席から舞台袖が見えないように下げてある幕。
ソワレ
夜の時間帯の公演。昼の時間帯の公演はマチネ。

台車(ダイシャ)
荷台に車輪のついた移送用運搬具のことで、軽量、小型の展示品や装飾資材の移送用に使用される。
タイルカーペット
50cm角、45cm角などの正方形を1ピースとしたタイル状のカーペットのこと。
ダウンライト
天井面などに埋め込んで取り付ける下向きの照明機具。
高足(タカアシ)
2尺4寸高の開き足という台を使用して、その上に平台を載せて、2尺8寸にする。
タペストリー
一般的には布に絵やパターンを織り込んだ装飾用の織物の壁掛けのことであるが、展示会では布にグラフィックの印刷などを施したもののことをいう場合が多い。
地明かり(ヂアカリ)
舞台全体にあたる色のついていない照明。とは言うものの、青をベースにしたり混ぜることもある。基本的な明かり。
蓄光(チクコウ)
照明を当てておくと、暗くなったときに光るテープ。暗転時の転換や移動に使用する。
中足(チュウアシ)
箱馬を1尺7寸にして、その上に平台を載せて、2尺1寸にする。
通関手続(ツウカンテツヅキ)
貨物の輸出、輸入の申告から、それぞれの許可に至る一連の税関手続き。
通電時間(ツウデンジカン)
電気幹線工事や通電テストを終えてから撤去日までの、出展者が小間内で電気を使用することが可能となる時間(日時)のこと。電気供給時間、送電時間という場合もある。
掴み金具(ツカミカナグ)
平台を隣り合わせに繋いで使うときの固定道具。=つかみ。
突き出し看板(ツキダシカンバン)
隣接する小間との境界の壁を利用し設置する通路状に突き出した看板のことで社名や小間番号などが入っているもの。
綱元(ツナモト)
舞台上のバトンを上下させるための操作スペース。金網などで囲ってあり、関係者以外は近寄ってはいけない場所。=綱場。
常足(ツネアシ)
箱馬の高さを1尺にして、その上の平台を載せて1尺4寸にする。
吊物バトン(ツリモノバトン)
舞台上にあり、舞台効果のための大道具や小道具その他幕類などを吊るためのもの。舞台床近くまで下がってくる。「てっかん」などと呼ばれている。基本的には舞台上にある吊り物は全て同じシステムで作動する。
撤去(テッキョ)
出展物や装飾などを会場内から取り去ること。
手運び搬出(テハコビハンシュツ)
会場内に車両入れることをせず、展示物や装飾を会場外へ運び搬出をすること。
電気幹線工事/一次側電気工事(デンキカンセンコウジ/イチジガワデンキコウジ)
会場施設にある既設の電源から電気ピットおよび会場内を通り、各出展者の小間に取り付けられた主ブレーカーまで引き込むための工事のこと。(工事責任は主催事務局側または主宰者側工事請負会社となる)
電気供給申込書(デンキキョウキュウモウシコミショ)
出展者が出展において必要とする電気量を申込むための書類のこと。使用予定の電気容量をあらかじめ主催者側に申請がない場合には、小間までの電気幹線工事は行えない。
電気使用料金(デンキシヨウリョウキン)
展示会では、申込まれた容量に応じて一律に掛かる電気使用の料金となる。会場の規則、会期などの条件により1kwあたりの均一単位とする場合が多い。一般的には電気幹線工事とともに電気使用料金を加算した金額が主催事務局側より請求される。
展示規制(テンジキセイ)
展示会では、パネルを上部に取付けたり暗幕や布を上部に張り込むこと。展示会場ではスプリンクラーの散水障害など、防災上の理由で,小間装飾時に天井を設けることに制限がある場合が多い。
動産総合保険(ドウサンソウゴウホケン)
展示物に対して、盗難、破損などの事故が起きたときに補償するもの。レンタル品についても補償する。
導線(ドウセン)
会場内外の来場者の流れのこと。会場の入口から出口までの流れが完全に決められたものを強制導線という。
特殊効果器(トクシュコウカキ)
ストロボ(稲光やコマ落とし状態などの効果)。ディスクマシーン(流れ雲、雪、雨などに使用)。芯なしマシーン(2枚のディスクを回転させ不思議な模様を演出)。リップルマシーン(さざ波を表現)。スライドキャリア(スライドフィルムなどを投影)。波マシーン。炎マシーン。リモートコントロールスポットが最近は各社から出ている。
共吊り(トモヅリ)
1本のバトンに2つ以上のものを一緒にぶら下げること。ボーダーライトと1文字など。
トラス
本来、部材の接点がピン接合となっている三角形を基本単位とした構造骨組みのことだが、展示会で使用されるトラスはおもに200角、300角などのものが多く、支柱や梁材として使用する場合が多い。アルミ製のものやスチール製のものがある。
ドロップ
汎用ではなく、その公演のためだけに作られた幕。絵が描いてあったり、切り取ってあったりと、それだけ見ると用途がわからないものも多い。
緞帳(ドンチョウ)
一般的に観客席に一番近いところにぶら下がっている絵の描いてある高そうな幕。上下するものや左右に開く(引き割り緞帳)もの、斜め上につりあがっていく(しぼり緞帳)オペラカーテンタイプのものなどがある。

中割り幕(ナカワリマク)
上下に開閉する幕。引き割り幕ともいう。
奈落(ナラク)
舞台から地下に降りることのできる装置(せり・すっぽん)で降りた場所。舞台の床下。
ナレーター
ステージなどで語りながらプレゼンテーションや商品説明などを行う人のこと。
荷役機械(ニエキキカイ)
クレーン、フォークリフト、積載型クレーンなどのことで、展示会場ではおもに、装飾資材や展示物の積みおろし、組み立て、解体などに使用するための機械のことをいう。
ねらい
照明器具の向く方向。照明の仕込み図には矢印で描いてあることも多い。
ノイズ・マイク
雑音だらけのマイクではなく、客席などの広い空間の音をとるために設置されるマイク。客席に設置すれば、舞台からの音と、客席からの音が拾える。それをモニターに送ったり、録音のときに拍手の音として混ぜたりして使う。アンビエンス・マイクともいう。

パース
展示ブースのイメージを3Dソフトを使って表現したもの。デザインコンペの際、提出必須になることが多い。
場当たり(バアタリ)
ゲネプロができるように舞台上の道具、音響、照明などをセットすること。
パーライト
レンズのついてないライト。球自体を覆うレンズによって照射角度が決まる。
=パー管。PAR Light
配管幹線工事(ハイカンカンセンコウジ)
会場施設にある既設の設備の取り出し口から給排水ピットおよび会場内を通り、各出展者の小間まで、水、エアー、ガスなどの配管を行なう工事のこと。
賠償責任保険(バイショウセキニンホケン)
偶然の事故によって他人や財物に損害を与えたために、被保険者が法律の賠償責任を負担することにより被る損害に対して支払うもの。展示会では、請負業者特約、施設所有管理者特約、受託者特約がある。
箱馬(ハコウマ)
木で作った箱状のもの。いくつかの基準になるサイズ(6寸×1尺×1尺1寸など)がある。平台などと組み合わせて階段状にすることや、舞台上に高い場所を作るときなどに使われる。単に馬ともいう。=箱足。
バックパネル
隣接する小間との境界に設置する壁のうち背面に設置するもの。
パッケージ小間(パッケージコマ)
展示会出展にあたり必要最低限と思われるもの(壁面パネル、パラペット、蛍光灯、受付、カーペットなど)がセットとなっている小間。
バトン
舞台の天井から水平にぶら下がっている鉄の棒。照明器具、幕、書割などをぶら下げて上下させる。
パネルディスカッション
特定のテーマについて、複数の対立意見の代表者(パネラー・パネリスト)が、進行役(コーディネーター)の統括のもとに聴衆の前で討論会を行なうもの。公開討論会。
PA(ピーエー)
パブリック・アドレスのこと。広い範囲、大勢に向かって音を届けること。そのシステム。以前はコンサートの音響などは一緒くたにPAと呼ばれた。最近ではコンサートなどの音響及びオペレートはSR(サウンド・リインフォースメント)と言われる。
場ミリ(バミリ)
立ち位置や置く場所がわかるように印をつけること。場ミル。
パラペット
小間の前面上部に取付る幕板状のもの。社名を貼ったり、照明を取付けたりする場合に取付けることが多い。
パンチカーペット
展示会で多く使用されるもので、厚みの薄い、ポリプロピレン製のロール状カーペットのこと。
搬入出経路(ハンニュウシュツケイロ)
展示会開催にあたり、搬入出をスムースに行なうために主催者が決める搬入・搬出に関わる経路。
ビーム
システムパネルを使用する場合の部材の呼び名で、おもに支柱間を結ぶ横材のこと。
引枠(ヒキワク)
平台、木枠、鉄枠等にキャスターをつけて可動式にしたもの。屋台等組んで転換をスムースにおこなう事が出来る。
引き割り幕(ヒキワリマク)
=中割幕。
ピット
電気の配線や水道ガスの配管を行なうために施された溝などのこと。
緋毛氈(ヒモウセン)
フェルトに似ている、赤い布のこと。お茶のときに敷くもの。
開き足(ヒラキアシ)
平台を使って高い段を作るときに台として使う。普段は蝶番(ちょうつがい)で二つ折りになっている。高さによって中足、高足などがある。
平台(ヒラダイ)
舞台床よりも高いエリアが必要な場合、箱馬や木台、高足などを使い、平台を高くし使用する。合唱やオーケストラなどでも使用する場合がある。基本は3尺×6尺(高さ4寸)のものがよく使われる。俗に「サブロク」と呼ばれる。その他、3×3,2×6,4×6,6×6,6×9などがある。同じ形態のもので「所作台」がありこれは舞踊公演の際、舞台踊り場に敷き、踊りの際の所作を助ける役目をする。
VU(ボリューム)
音量を指示し、レベルを示す針が左右に振れる表示機。ボリュームメーター。最近はLEDによるメーターがほとんど。
F.I(フェードイン)
徐々に明るくなる。逆はF.O (フェードアウト)
フットライト
舞台前の床に通常埋め込まれているライト。床面から演者を照射する。移動式のものもある。フラッドライト。
フラッシュパネル
木工パネルでは、芯材に対して面材を貼ったパネルのことをフラッシュパネルとよぶ。片面だけ貼ったもの、両面貼ったものがある。
プリントベニヤ
表面に木目などの柄や模様が印刷されたベニヤ板のこと。
プロセニアム
客席と舞台の間にある両袖と上部を仕切る部分のこと。=額縁。プロセ。
フロントライト
シーリングライトとともに「前明り」の代表。客席サイドから舞台面をカバーする。
プロンプター
客席から見えないようにキャストに台詞やきっかけを教える役目。
への字(ヘノジ)
カーペットの隅がめくれあがることを防ぐために取り付けるカーペット止めのこと。断面の形状が「へ」の字型をしているためにへの字という。素材は塩化ビニール、アルミ、ステンレスなどがある。
ベルクロテープ
フック状とパイル状の2枚を噛み合わせることで、着脱自在となっている布製のテープのこと。展示会では、釘打ちができないシステムパネル使用時の説明パネル取り付けのときなどに使用する場合が多い。俗にフック状のものをオス、パイル状のものをメスと呼ぶ。
ペンライト
手持ちの小さな照明器具。開演に遅れてきた観客を客席まで誘導するときに足元を照らす道具。
防炎カーペット(ボウエンカーペット)
防炎処理をされている床材のこと。防炎処理がされているものに対して証明するラベル、またはシールが発行され、展示会で使用する場合は必ず表示しておかなくてはならない。
防炎合板(ボウエンゴウバン)
防炎処理をされているベニヤのこと。防炎処理がされているものは裏面に赤ラインのプリントや防炎協会の発行する防炎シール貼付されている。展示会の装飾物は必ず防炎されたベニヤを使用しなくてはならない。
ボーダーライト
舞台上部に設置されている、フラッドライト。舞台間口より若干短く出来ていて、形態は列状になっていて、通常3回路から4回路に別れている。使用電球は150w~200wの白熱電球を使用。緞帳から舞台奥に向かって第1ボーダー、第2ボーダーと数えていく。
ポール
システムパネルを使用する場合の支柱などの縦材のこと。
星球(ホシキュウ)
舞台上でチカチカと点滅する小さな明かり。上から高さを調節して吊るして使う。
ポスターセッション
所定の課題について、視覚的に提示するために紙などに詳しく書いた説明をもとに話し合いや会議を行うもの。
保税展示場(ホゼイテンジジョウ)
保税展示場の許可を受けた展示会において、外国貨物を保税のまま出品する場合の手続きのことで搬入時と同一形状、数量で再輸出させることが原則となる。
ポリ化粧合板(ポリケショウゴウバン)
表面に色、木目などの柄や模様のポリエステルシートを貼付けたベニヤ板のこと。ポリ板という場合もある。
ホリゾント幕(ホリゾントマク)
舞台奥にある照明効果を出すための白地の布製の幕。ホールによっては舞台中程にもある場合もある。

マイク
マイクロフォン。声や音を拾って信号に変えてミキサーへ送り込む道具。用途によってハンドマイク、ピンマイク、ワイヤレスマイクなど、いろいろな型式、分類がある。
間口(マグチ)
舞台で客席から見える幅。プロセニアム・アーチのあるところではアーチの幅。
マチネ
昼の時間帯の公演。夜の時間帯の公演はソワレ。
マルチコネクターボックス
1本のケーブルの中に複数のチャンネルをまとめたもので、8,12,16,32チャンネルのものがある。多数のマイクを使用時などにケーブル処理が簡単になる。また客席などで音響卓を仮設して使用する場合など舞台と音響卓を1本のケーブルで結線することが出来る。
MTR(エムティーアール)
マルチ・トラック・レコーダーのこと。片面の録音できるトラックに4列、6列、8列以上の数があるもの。一部の信号を置き換えたりして編集するのに便利。演奏の一部だけ間違ったりしたときに、そこの部分だけを何回でもやり直してわからないように合わせることのできる機械。テープ式とディスク式がある。
ミキサー
マイクやCDなどの音質やボリュームなどを調整してスピーカや録音の機械へ信号を送る機械。=ミキシングコンソール。音響調整卓。
ミキシングコンソール
複数の音声信号をアナログ回路における電気的またはデジタル回路における演算によって音声加工やトラック音声加算して様々な音声トラック形式へ出力させるためのミキシング用音響機器。
見切り(ミキリ)
吊り物や書割、転換のセットなどが観客席から見えない位置。見えてはいけないものが見えるときは「見切れてる」などという。
メラミン化粧板(メラミンケショウバン)
表面に色、木目などの柄や模様がありメラミン樹脂でできた板のこと。ポリ板とあわせて仕上げに使用することが多い。
もぎり
ホールの入り口でチケットの半券をもぎり取ること、その仕事。
木工パネル(モッコウパネル)
木軸の枠とベニヤで作られた木製のパネルで、基礎パネルで使用する場合には、リースのものを使用する場合が多い。
モニター
楽屋にいても舞台の状況がわかるように放送される画像と音。

山台(ヤマダイ)
舞台上で演者が乗る台のこと。箱馬(はこうま)と平台(ひらだい)という大道具を組み合わせて、さまざまな大きさ、影の台を組み立てることができる。
養生(ヨウジョウ)
舞台の床や壁などが汚れたり、傷つかないように処置しておくこと。
養生ビニールシート(ヨウジョウビニールシート)
カーペット敷き込み後、搬入中の汚れ防止のために覆うビニールのシートのこと。

L.O(ライトオープン)
舞台中が明るい状態で緞帳が開く。逆はL.C(ライトカーテン)
リノリウム
舞台の床全体に貼るゴム状の敷物。
臨時電話/仮設電話(リンジデンワ/カセツデンワ)
展示会の会期にあわせて、期間限定で設置する電話回線のこと。
ルーバー
一定の幅の板を平行に並べて、視線の遮断、照明の制御、通風、換気などの用途のもの。材質は木材・プラスチックなど。
ロアーホリゾントライト
舞台床面ホリゾント幕に照射するフラッドライト。ボーダーライトと同じく列状になっている。劇場によっていろいろ違いはあるが「カラーフィルター」が常備されている。俗にローホリともいう。
